君はまた僕を好きになる。

外は、まるで俺の心を表しているような曇り空



「嫌な天気だな──…」


そうポツリと呟いた──…



「──あの─…」


「なに?」


「敦史さんは──…その──…」



「なに?愛理ちゃん。何か、気になる事でも?」



「あの──…敦史さんは、───」


「──なに?」



「敦史さんは──直人くんの事を──憎んでいますか──…?」




ギクッ──…




「どうして─…そんな事──聞くの─…?」



「それは──その─…」



言葉に詰まる愛理ちゃん



「愛理ちゃんは…直人の事を知ってるの?」



「えっ!?」



驚いた表情の彼女。


「確か、合コンの時に一緒にいたんだよね?直人と親しいの?」




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