君はまた僕を好きになる。
「──愛理ちゃん──それって──…」
すると、愛理ちゃんは、勝ち気にニコッと微笑んで
「続きは、優香と話してから。もう、病院につきますよ」と
ワザと明るく言った。
「愛理ちゃん…」
「あのね──…敦史さん…」
「なに?」
「直人くんだけは──あたしを覚えていたんです──…」
「直人が──?」
「はい──…偶然──半年前に、街で直人くんと会った時に、「愛理ちゃん?」って、声をかけてくれて──
涙がでるぐらい
嬉しかったんです──」
「愛理ちゃん──…」