君はまた僕を好きになる。
「あっくん──どうして──…?」
大粒の涙をポロポロこぼしながら、優香は両手で顔を覆った。
「ごめん─…優香…あたしが連れてきた──。」
「愛理──?どう─して─…?」
「ごめんね──。優香──あたし、優香に言ってなかった事があるんだ──。」
「えっ─…?」
「優香──記憶──ちゃんと戻ったんだよね?昔の事も、分かるよね?」
すると、優香は、俺の顔をソッと見つめる
コクリと小さく頷いた。
やっぱり──
「じゃあ─…あたしの事─…覚えていない─?あたしも、優香と同じ施設にいたんだよ」
「えっ──…!?」
優香は、驚きを隠せないでいた。