君はまた僕を好きになる。


「あたしね、小さい頃、母に虐待されていたの。

「あんたなんかいらない!!」って言われながら育ってね。

母は、18であたしを身ごもって、同じ年の父と結婚して、あたしを産んだけど─…


上手くいかなかったみたいでさ─…


父は、あたしが3才の時に、あたしと母を置いてどこかに行っちゃうし、残されたあたし達は、厳しい現実が待っていて。

次第に母がおかしくなって、気づいたら施設に預けられていたんだ。


育った環境がなんともいえない環境だったから、ずっと人見知りでね…


メッタに人に心開かなかったあたしに

一番優しくして面倒みてくれたのが


直人くんだったの…」




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