君はまた僕を好きになる。
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あれから一週間後───直人は、静かに息を引き取った─……
「馬鹿やろう──死ぬなって─…言ったのに─…馬鹿やろうが──…」
人の命がいつまで続くかなんて分からない…
人の想いがどこまで伝わるなんて
分からない──…
直人が…どれだけ優香の事を想っていたかなんて
俺には分からないし
直人の心の苦しみや、葛藤を全て分かるなんて
そんな無責任な事だって言えない。
きっと、直人は、自分の命の灯火が
あと少ししか燃える事ができないと知ったあの日に
全てを捨てる覚悟で、優香に自分の気持ちをぶつけたのだろう…