君はまた僕を好きになる。

不器用な…あいつなりのやり方で─…


直人は…精一杯
優香を愛し続けた─…


もしかしたら
それは
きっと─…



俺よりも…重く深い愛で─…。




そして─…きっと彼女も、不器用なりに…あいつを──直人を愛したのだろう─…





────「大丈夫?愛理─…。」



直人の墓の前で数日ぶりに会った愛理ちゃんと優香と俺は、ただ、ボーと直人の墓を眺めた…。



優香は…変わらず愛理ちゃんの部屋で暮らしている─…。




直人が死んで変わったものは…


心の中に悲しみが増えただけで──…



何も─…解決していなかったんだ─…。



< 330 / 353 >

この作品をシェア

pagetop