君はまた僕を好きになる。

「──…なんだか…信じられないよね─…直人くんが、もういないなんて─…」


そう直人の墓に手を合わせて愛理ちゃんが呟いた。



「愛理─…」




優香が、そっと彼女に寄り添い抱きしめた─…。



直人──…
お前…見ているか─…?



お前の事を
こんなにも想っていてくれる人がいるんだぞ─…





お前─…
なんで死んじまったんだよ─…




なんで─…





悔しさと、やりきれない想いに胸が引き裂かれ



油断したら流れてきそうな涙を堪え



雲1つない青空を見上げた─…。







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