君はまた僕を好きになる。

「ごめん、愛理。合コンって、なんだっけ?」



愛理だけには、あたしが記憶喪失だということを話していた。


「あ、ごめん。そうだったね─…


早い話し、男と女、3人ずつでご飯を食べて話そうって事だよ」



「へぇ~なんで?」


「なんでって…出会いよ、出会い!ヤッパリ彼氏欲しいじゃない♪

ウカウカしてたら、あっという間にクリスマス来ちゃうよ。


今年の冬も、1人きりのクリスマスなんて過ごしたくないからさ。

優香だって、そうでしょう?

いくら記憶喪失だからって、1人きりの寂しさは分かるでしょう?」



「えっ?あ、まぁね…」




寂しさー…


心の中で、ズキン─…何かが反応した…




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