君と愛を



お婆ちゃん、久しぶり。

随分昔に来た時はもっとふっくらしてたけど、今はなんかちょっと痩せたかな。


「あ!そうや!忘れとったわ!」


お婆ちゃんはゴソゴソ鞄をあさくって、私にお年玉入れを渡した。


「はい!ちょっと早いお年玉やで」


「ありがとう!!やったぁ」


「それで、ちょっと見物してきたらええ」

「うん!」


私は家を出る用意をしていたら


「浩太!あんたも行き!愛ちゃんまだ分からんやろ思うから」

「んー。」


えっ。

この人も来んの。



‥仲良くなれるかなぁー。


「じゃ、行ってきます!」

「ちょっと行ってきます」


『気をつけてね』ってお母さんが言った。


私と浩太は家を出た。





一一一一一一‥





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