道のない甲子園
帰国
月日は流れ…
中学校の卒業式
「Good Bey……」
私は校門を背にした。
「Umi!!!」
私は振り返った。
「ジェフっ!」
「Umi…NO…Kai?」
「ははっ。もう卒業したからね…。」
「3年間すぐだったな」
「そうだね。ジェフはこの3年間で日本語上手になったね」
片言の英語交じりの日本語だったのに…。
「Kaiに教えてもらったからね。それより、卒業式に出てないから皆探してたぞ」
「皆には帰ること言ってないしね」
「男として生活することも…?」
「世界中でジェフともう1人しか知らないからね」
ジェフには日本に帰ることも男として学校に通うことも話した――‥。