道のない甲子園


俺はそんな態度にイラッときた。

「とりあえず、野球部の監督に言っといてください」

「…伝えておくよ」


その言葉は俺には無理だと鼻で笑ったかのように聞こえた。



「学校の紹介はもう終わりだけど、寮の方には行ったのかい?」

「いえ…これから行こうと思ってます」

「なら車で送るよ。教科書や制服もあるし」

「いえ。1人で大丈夫です」

「…じゃあ、職員室まで取りに来て」


俺は教科書等をもらい学校を後にした。



< 17 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop