道のない甲子園
そんな俺を見てか
「…転校生か?」っと聞いてきた。
「そうですけど…」
「やはりな。
それで、用が済んだら帰って頂きたいんだが…」
「…入部させてください」
「……名前は?」
「武内 海です」
「中学は?軟式か?硬式か?」
「硬式です」
「どこに所属していた?」
「SanFrancisco Brewers」
「サンフランシスコ、海外か…。ポジションは?」
「大体のポジションはやらされましたけど、専門的にはピッチャーです」
「……明日放課後もう一度ここに来い」
「はい!!」
俺は頭を下げてから、寮に向かった。