道のない甲子園
寮の部屋は意外にも広かった。
前の家に有った家具などは、既に運び込まれていたが
スペースはまだまだたくさんあった。
明日…テストを受けれる。
これで一歩2人の夢に近付いた。
絶対に合格して見せる。
見ててね。
お兄ちゃん……。
俺はそのまま深い眠りについた。
次の日
いつものように目覚ましの1分前に起き、ジャージに着替えた。
日本の朝はまだ寒く、息が白くなった。
いつものトレーニングを終え、部屋に帰りシャワーを浴びた。
朝食の時間になったので、食堂に向かった。
食堂には意外にも人がいた。
俺はたくさんの人の視線を感じた。