道のない甲子園
その言葉を残して、俺は食堂を後にした。
食堂だけは全棟同じってことか…。
てことは、1棟の奴らは肩身の狭い思いをしてるのか……。
逆に4棟は威張ってそうだな。
さっきの先輩を思い出して、なんだか笑えた。
俺は自分の部屋に戻り、フォームチェックをして
制服に着替えて学校に向かった。
職員室に入り担任の所に行った。
「おはようございます」
「あぁ。武「坂口先生、ちょっと良いですか?」
担任は何か言おうとしたが、野球部の監督が邪魔した。
「今野(コンノ)先生。丁度良かった。私も頼みたい事があったんです。
こいつに入部テストをしてやってくれませんか?」
こいつ…。
何かイラッと来る。