道のない甲子園
「50分中30分出ればいいぞ。
でも30分たっても、授業に出ろよ。」
「はい、入学早々授業欠席は嫌なんで…。間に合うように、終わらせますよ。」
俺はちらっと監督を見ながら言った。
「坂口先生、教室にはもう行った方がいいんですか?」
「いや、一緒に教室まで行く。
紹介するから呼ぶまで廊下に居てくれ」
「わかりました」
俺は時間が来るまで、職員室に用意された椅子に座っていた。
「よし、武内。そろそろ行くぞ」
「はい…」
俺は担任と昨日の教室まで行った。