恋はいきなりやって来た!
「あのさ…どうしたの?」
俺は今までにない沈黙に勝てず
話しだした。
「歌音ちゃんのこと…聞きたいんだよな?」
あ…忘れてた。
自分から駐輪場で言ったんじゃん。
バカだ…俺。
瀧はそのこと言うため
わざと周りががやがやしてる所を
選んだんだ。
周りに…聞こえないように。
「いいのか?」
「ま!いつかは話さないといけないと思うし!」
「話してくれる?」
なんだか胸の心搏数があがって
ドキドキしてしまう。
興奮してるとかじゃなくて
いつもとは違うドキドキ感。
「まー…話すと長くなるんだけど。歌音ちゃんさ…今まで恋愛してきた中で、最低な人間と会ったんだよ。」
「最低な…人間?」
…