小さな恋の物語


すると木の影に女の子と同い年ぐらいの、黒髪で珍しい深紅の目をした男の子が立っていました。



初めておばあさん以外の人を見た女の子は嬉しくなり、笑顔で男の子に駆け寄りました。




『あなた だあれ?とっても綺麗な目ね』


女の子が言いました。



男の子は少し戸惑いましたが、すぐに女の子に問い掛けました。


「僕が怖くないの?」




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