憧れの腕の中
電話
再会
夏も終わろうとしていたある日ケータイに見覚えの無い番号から着信が入った。
躊躇いながらも出てみると何処か聞き覚えのある甘く掠れた声がした
「元気?」
その一言だけで声の主が解るわけも無く、ごまかしながら『・・・おぅ』と答えたがそのごまかしも通用しなくて
「俺だょ、俺」
微笑みながら俺俺詐欺みたいな台詞を吐いたその声の主の顔が一瞬、脳裏に過ぎった。
『彰・・・仁?』
躊躇いながらも出てみると何処か聞き覚えのある甘く掠れた声がした
「元気?」
その一言だけで声の主が解るわけも無く、ごまかしながら『・・・おぅ』と答えたがそのごまかしも通用しなくて
「俺だょ、俺」
微笑みながら俺俺詐欺みたいな台詞を吐いたその声の主の顔が一瞬、脳裏に過ぎった。
『彰・・・仁?』