Feather of the Music
Side-Takayuki...
ものすごく目が熱い。
このまま目をあけたら目が焼けてしまいそうだ。
ここは音楽室だったはず。今俺はどこにいるんだ・・・?世間が赤い。何処だ、ここは。
体だけ暖かくて眠い。このまま眠ってしまおうか-
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周りで声がする。
麗奈の声が聞こえてくるような気がする。何を喋っているんだ。
目をあけたくてもあけられない。まだ目が熱い。俺の知らない声もする。この声は誰だ。たしか音楽室にはあの3人しかいなかったはずだ。
俺は起きられない・・・?
まさか。体を揺すられて目をあけたいがどうやってもあかない。また眠くなってきた。睡魔が酷い。何か頭ががんがんする。
「ソノ紅イ眼ニ映ル世界ハ何カ。
汝ハ何ヲ見テイル・・・?」
なんだ・・・?頭の中から聞こえてきた。俺の見る世界・・・?普通の世界だ。今は目が開けられなくて世間が見えないが。何が起きているのか分からない、どうしてこうなったか曖昧だ。
「深キ紅イ眼、其ハ炎。全テヲ焼キ尽クセ。」
その声を聞き終えたとき、全身が炎に包まれたように熱くなった。俺が焼き尽くされる・・・