奉公〜咆哮1番外編〜
「お! これは珍しいガシャポンだ」
真っ先にガシャポンコーナーに駆け上がった王子は、フロアーの4分の1を締めているそれの中から珍しいものをピックアップしていく。
「おい一号、百円玉が足りないぞ! 全部両替して来い」
王子はエッシャーのキャラクターである『でんぐりでんぐり』を出す迄諦め切れないようだ。
「お前らもやるか?」
物欲しそうに器械を覗いている従者達に、王子はくずして来た小銭を分け与えた。玉ねぎ部隊の一番人気は、投げて壁にくっ付けたりして遊ぶ、粘着性の高いウンチのマスコットだった。
「金のウンチ欲しいよなぁ!」
「僕は黒いウンチがいい!」
「私はトイレ型のウンチケースが欲しいよ!」
お前ら、なんでウンチがそんなにいいんだ?
暫らくしてお目当てのガシャポンをやっとゲットした王子は、パーティーグッズのコーナーへ急いだ。
「王子! 警備の都合もありますので、どうかごゆるりと!」
『(仮称)通じる君』を引っ張り回している栗原は、王子に着いて行くのがやっとで周りに気を配る余裕が無いようだ。その時里美が囁いた。
「ねぇ、淳。こういうの好きなんじゃない?」
ツンツン引っ張っている袋は全身網タイツだった。
う……、それマジやばい。こんな時にそんな想像させるなっての!
王子は目的の変装セットをしこたま買い込んで、従者にそれを預けた。
「フェデッ○スで王宮に送っておいてくれ」
「御意」
「坂本さん達は何か欲しい物は無いか?
我が国のGDPは世界でも上位に入っているんだ。金なら幾らでも有るぞ?」
そうは言われてもパーティーグッズ売り場ではたかが知れている。しかし栗原はズに乗って言った。
「欲しい車は有るんですけどねぇ」
「なんていう車だ?」
「ハマ○H2ってのがいいんですよぉ」
「おいおい! 一千万近い車じゃないかっ! バカ言うなよ栗原っ!」
「坂本さん、冗談ですよ。いくらロタリパ王子でも無理ですって!」
俺達はこそこそと囁き合った。
「そうかそうか。じゃ、見に行こう」
「えっ……ええっ?」
真っ先にガシャポンコーナーに駆け上がった王子は、フロアーの4分の1を締めているそれの中から珍しいものをピックアップしていく。
「おい一号、百円玉が足りないぞ! 全部両替して来い」
王子はエッシャーのキャラクターである『でんぐりでんぐり』を出す迄諦め切れないようだ。
「お前らもやるか?」
物欲しそうに器械を覗いている従者達に、王子はくずして来た小銭を分け与えた。玉ねぎ部隊の一番人気は、投げて壁にくっ付けたりして遊ぶ、粘着性の高いウンチのマスコットだった。
「金のウンチ欲しいよなぁ!」
「僕は黒いウンチがいい!」
「私はトイレ型のウンチケースが欲しいよ!」
お前ら、なんでウンチがそんなにいいんだ?
暫らくしてお目当てのガシャポンをやっとゲットした王子は、パーティーグッズのコーナーへ急いだ。
「王子! 警備の都合もありますので、どうかごゆるりと!」
『(仮称)通じる君』を引っ張り回している栗原は、王子に着いて行くのがやっとで周りに気を配る余裕が無いようだ。その時里美が囁いた。
「ねぇ、淳。こういうの好きなんじゃない?」
ツンツン引っ張っている袋は全身網タイツだった。
う……、それマジやばい。こんな時にそんな想像させるなっての!
王子は目的の変装セットをしこたま買い込んで、従者にそれを預けた。
「フェデッ○スで王宮に送っておいてくれ」
「御意」
「坂本さん達は何か欲しい物は無いか?
我が国のGDPは世界でも上位に入っているんだ。金なら幾らでも有るぞ?」
そうは言われてもパーティーグッズ売り場ではたかが知れている。しかし栗原はズに乗って言った。
「欲しい車は有るんですけどねぇ」
「なんていう車だ?」
「ハマ○H2ってのがいいんですよぉ」
「おいおい! 一千万近い車じゃないかっ! バカ言うなよ栗原っ!」
「坂本さん、冗談ですよ。いくらロタリパ王子でも無理ですって!」
俺達はこそこそと囁き合った。
「そうかそうか。じゃ、見に行こう」
「えっ……ええっ?」