逆はーれむ!【修正中】
そういえば、誰かに手を
繋いでもらったのなんて
久しぶりだな~
あたし、皆の邪魔者だし。
親戚の人は皆あたしのこと
『いらない、こんな子』
って思っているだろうし。
でも、大丈夫。あたしなら
我慢できる。って、
見栄を張ってきたけど。
実際手を繋いでもらうと、
すっごくあったかいやぁ。
こんなにあったかいの
久しぶり。
ちょっと悲しくなってきた・・・
ポロッ・・・
ポロッ・・・
「沙良ちゃん?!泣いてるの?」
「い、ぃやぁ、だい・・・っじょ・・・っふ」
あたしったら、恥ずかしい・・・
手を繋いでもらっただけで
急に泣き出して・・・
「僕が無理やり手を繋いだから・・・」
虎君が小声で謝ってきた。
「ううん。あたし、久しぶりに手を繋いでもらったから・・・」
虎君に言ったって
どうにもならないのに・・・
「あったかいなぁって、思って、ちょっと嬉しくなったから」
きっと、虎君に軽蔑されてる。
なんなんだ?コイツ?
って思われてるんに違いない!
「ほんと!?じゃあ、ズット繋がせてもらうっ♪」
「とらくん・・・。ありがと」
あたしがそういうと
虎君が少し顔を赤らめた。