★秘密のイケメン執事さま。★甘い誘惑と罠
タロちゃんはクスリと笑い自分がしていたマフラーを私に巻いてくれる。



うわー、フカフカ。


あったかいよ。



「ありがとう」


「これも」


タロちゃんが左手にはめていた手袋が1つ差し出されている。


「マフラー貸してもらったし、もういいよ?タロちゃんが寒いじゃん」


「手袋、そちら側にはめてください」



タロちゃんは私の左手を指差した。


「え?こう?」


「ええ」


そのまま、タロちゃんは手袋をしてない左手で、私の右手を繋ぎ、自分のポケットに突っ込んだ。



わぁ・・・。


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