★秘密のイケメン執事さま。★甘い誘惑と罠
「か、か、乾布摩擦よ!」



「かんぷ?」



タロちゃんは首をかしげて考え込んでいる。

よっし、知らないな。むふふ。


「日本じゃあね、冬になったら体鍛えるために、裸になってタオルで体こするんだから。常識よ、常識」


「へえー。知りませんでした」


セ、セーフ。タロちゃんが外人でよかった。


私がふぅーっと安堵のため息を吐いていると、タロちゃんが急に私の顔を覗き込んだ。


「な、なに?」

< 17 / 116 >

この作品をシェア

pagetop