★秘密のイケメン執事さま。★甘い誘惑と罠
「いや、あの、欲しいけどこんな大きなツリーはいらないよ。家に入んないし」



「あ・・・確かに言われてみれば」



タロちゃんは少し残念そうに、ツリーを見上げて首をかしげている。


タロちゃん、天然?



「もうー、タロちゃん、びっくりするし。あは、あはは~」


でも、私のためにそうしようとしてくれたんでしょう?


嬉しい。

そう思ってくれたことが嬉しい。



タロちゃんは、何故かそのままそっと私に近づいてくる。


「ん?」


タロちゃんは、にこりと笑って、私のアゴをくいっと持ち上げ、顔を近付けてきた。



な!

え?


こんな、みんなの前で・・・・?


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