小さなチワワの大きな秘密


「…友達と味方は違うって、映依は言いたいの?」



何と無く気まずいこの空気の殻を破ったのは、麻耶だった。

私は直ぐに返事を投げる。


「ていうか…味方が居るってことは、敵が居るってことだから、それはちょっと…」

「…そっか。そういや映依の気持ちなんか聞いて無かったね。ごめん」




(瑞穂に謝ってよ)



私は首を振った。



「ううん…」


「あ、パンフやってたの?手伝うよ」







「あ。ありがとう!」

(何も無かったみたいに)




麻耶はこれからも瑞穂を居ないことにし続けるのだろうか。


(大丈夫かな)














< 32 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop