【さみ短3】初恋浪漫譚
もしも。
 これは夢じゃない。

何度何回ほっぺたをつねってみても、
痛いという現実を実感するだけ。

私の名前は音無神楽(おとなしかぐら)、二十三歳。
ごく普通のOLやってます。


そして今、三歳年上の兄、音無大和(おとなしやまと)が結婚式を挙げている。


恥ずかしながら、お兄ちゃんが私の『初恋』の相手なんだよね。


どうして私とお兄ちゃんを兄妹にしたの?って、
数え切れないくらい神様を恨んでいた。
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