【さみ短3】初恋浪漫譚
泣き止んだらきっと新しい気持ちで前に進んで行ける、
そんな気がするんだ――。

「一人暮らしするの。家出て行くから」

「そっか……」

真っ赤に染まった夕焼けは、もうすぐ闇を呼び込む準備をしているようだ。
私の顔が赤いのは夕日のせいなのか、それとも……。


神様へ最後の願いがあります。


もし生まれ変わることができたら、
今度はお兄ちゃんの『恋人』にして下さい。

もう恨んだりしないから……。



END
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