【完結】─続─泣き虫姫のご主人様






 撫でられていると、心の中がポカポカと温かくなってくる。





 本当、雛子は不思議な子だ。





「そうだよね……稚尋と別れろって……何言ってんだ? 雛」




 自分がどんな事を言ってしまったのか。



 その言葉の意味がわかったのか、雛子は自身の綺麗なショートカットの髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き回した。





 ミルクティー色の髪の毛が、舞った。















「弥生君が本当にしたい事って……何だと思う?」




 そんな雛子に、澪は思い付いたように言葉を発した。











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