【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
「澪ちゃんは……本当に底抜けのお人よしだよねぇ」
雛子は呆れたようにため息をついた。
そして
……ま、そこがいいのか
と独り言のように付け足した。
中学二年生と言っても、弥生君の心は他の子とは少し違う。
そんな弥生君の心の闇が晴れることはどんな事なんだろう………
澪が考えていると、雛子が思い付いたように呟いた。
「……一日、弥生のしたい事をさせてあげたら?」
.
メニュー