【完結】─続─泣き虫姫のご主人様






 澪は震える手でゆっくりとインターフォンを押した。









 ピーンポーンッ





 ………押した。













 ガチャッ


 少しして、マンションの扉が開き、スウェット姿の稚尋が顔を出した。







 眠そうに右手で目を擦ってる。





 そんなトロンとした瞳にかかる少し長めの前髪も。





 全部かっこいい。






 本当に、あたしの自慢の彼氏。






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