【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
「ねぇ」
そうだ。
そろそろ本題に入らなくちゃ。
……でも。
どうやって?
「なぁ澪? なんで俺が今日学校休んだか、わかる?」
「えっ……」
澪は言いかけていた言葉を慌てて飲み込んだ。
そのまま稚尋を見つめる。
すると稚尋は何やらごそごそと携帯電話を取り出し、いじり始めた。
何やってるんだろう?
少しして、あたしの前に稚尋の携帯画面が向けられた。
「ん。コレ見てみ」
「え? これ何のメー……」
“何のメール画面なの?”
その言葉は驚きによって掻き消された。
目が点になるとはまさにこの事だろうか。
澪は本当に、ただ驚いた。
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