【完結】─続─泣き虫姫のご主人様





 ふぅ。



 何も言えないでいるあたしを横目に、稚尋は穏やかな瞳であたしを見てる。




 ……ありえない。









 ひ、雛の馬鹿ーッ!!!




 そう叫びたい気分だ。







 言わなくてよくなったのはいいけど。




 でっ……デートって……







 そのあと約一時間、澪は誤解を解くのに必死になっていた。









 そして。




「はぁ〜……馬ッ鹿じゃねぇの?」






 やっと解けた誤解の後に発した彼の言葉がコレ。






 あーあ。


 絶対呆れていらっしゃいますね、もう、ありえないくらい。













 って



 雛がいけないんだよっ!




 ……あんまり言えないけどさ、相談のってもらったし









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