【完結】─続─泣き虫姫のご主人様







 全てのごちゃごちゃを吐き出すように、澪は一際大きなため息を零した。





「ため息つきてぇのは、こっちだっつーの」





「だって……それしか方法ないと思って……」





 それが、あたしの頭の限界だったし。




 そう言ってうつむく澪を見て、稚尋は再度ため息をつきながらその澪の頭を撫でた。








 澪は驚き顔を上げる。





 そして、思わず体をのけ反らせそうになった。








 ちっ……近っ!?




 すぐ近くに稚尋の綺麗な顔があって、思わず目線を慌ててそらしてしまった。










 あぁ〜……顔が熱いよ……。






 林檎みたい。



 澪は下唇を噛み締めた。










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