【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
「なんで?」
答えは期待しなかったが、そういうしか方法がなく、澪は尋ねた。
すると。
フワッ
「……稚尋?」
先程まで苦しいくらいきつく抱きしめられていた腕の力が抜け、稚尋が澪を少しだけ解放した。
そしてそのまま額をくっつけた。
「俺、弥生に嫉妬してるわ……」
「それって……ヤキモチ妬いてるって事?」
稚尋は言葉につまり、眉間にしわを寄せ、苦しい表情を浮かべた。
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