【完結】─続─泣き虫姫のご主人様









 まったく自分の方がどれだけしっかりしているのかわからない。




 僕ならば、絶対こんな場所で、こんな格好で寝たりしないのに。








 世話がやける兄を持ったもんだ。

















「しょうがないな……」





 弥生は大きくため息をつくと、寝室からタオルケットを引っ張り出してきた。










 そして。















 パサッ……






 そっと、稚尋にかけた。










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