【完結】─続─泣き虫姫のご主人様




 * * *



「いってきまーす!」




 ガシャンッ



「………ふぅ」




 高校に入学して早くも三ヶ月がたつ。



 そろそろ本格的に暑くなってくる時期だ。







 そして、いつもあたしの隣にいる大切な人。




「よ、遅かったじゃん?」



「ごめんね」



 熱する事もなければ、冷める事もない。





 それは実は理想なんだって思うけど。




 それがある日、崩れちゃうなんて……今は全然考えてもみなかった。









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