【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
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「わーい! お泊りお泊り〜……て、あれ? 澪ちゃん、なんでそんなに元気ないの?」
隣で高校生らしからぬ喜び方をする雛子に眉を下げながら、澪は苦笑いをうかべた。
「えー? いや、予想以上に時間経つのが早かったなぁーと思って」
あのプリントを貰って早くも今日、当日を迎えてしまうのだ。
テンションがあがる訳がない。
「嬉しくないの?」
「……夜、苦手なんだよぉ」
「大丈夫っ! 雛が一緒に寝てあげるからっ」
「うー……」
若干、斜め下を向きながら渋々首を縦に振った。
それから色々な事をした。
まずはレクリエーション。
夕飯作り。
き、肝試し……。
どれも案外楽しくて、時間だけがあっという間に流れた。
そうして現在午後8時。
皆も自由時間に入り、のんびりとした時間を過ごしていた。
澪の隣には雛子。
女二人、尽きることのないガールズトークを繰り広げていた。
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