【完結】─続─泣き虫姫のご主人様






 * * *




「わーい! お泊りお泊り〜……て、あれ? 澪ちゃん、なんでそんなに元気ないの?」



 隣で高校生らしからぬ喜び方をする雛子に眉を下げながら、澪は苦笑いをうかべた。




「えー? いや、予想以上に時間経つのが早かったなぁーと思って」


 あのプリントを貰って早くも今日、当日を迎えてしまうのだ。


 テンションがあがる訳がない。



「嬉しくないの?」


「……夜、苦手なんだよぉ」



「大丈夫っ! 雛が一緒に寝てあげるからっ」




「うー……」


 若干、斜め下を向きながら渋々首を縦に振った。
















 それから色々な事をした。





 まずはレクリエーション。


 夕飯作り。




 き、肝試し……。










 どれも案外楽しくて、時間だけがあっという間に流れた。





 そうして現在午後8時。


 皆も自由時間に入り、のんびりとした時間を過ごしていた。




 澪の隣には雛子。
 女二人、尽きることのないガールズトークを繰り広げていた。








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