【完結】─続─泣き虫姫のご主人様








 * * *




 時は流れて時刻はPM.07:00




 今日は一日遊園地で過ごしたのだが……。









「……う゛っ……凄かった……」




「弥生がだらしないんでしょ、男のくせに」








 雛子に付き合わされたジェットコースター無限ループは……地獄だった。




 お陰さまで今にも吐きそうだ。







「男とか女とかの問題じゃないと思う……」




 遊園地はあまり経験がない。


 ましてジェットコースターなんて乗り物は大の苦手だ。





 あの、独特のスピードと浮遊感が苦手だ。






「文句言わないっ! 今日は雛の言うこと聞くのっ」




 そう言って、弥生の背中を叩く雛子。





 そんな小さな接触すら、嬉しくなってしまう。






 本当に、重症のようだ。







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