【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
きっと、これからもたくさんのツラいことや悲しいことがあるのだろう。
それでも、きっと、アナタがいれば大丈夫。
そう思うから。
「これからもよろしくね、稚尋」
何があっても、私はあなたについていくよ。
だから、これからも沢山私を愛してね。
「もちろん」
怒る心咲を抱き上げ、背負った稚尋は、澪の泣き笑いに笑顔で答えた。
「帰ろっか」
「うん、帰ろう」
同じ方向を向いた2人は、心を1つに進み出す。