【完結】─続─泣き虫姫のご主人様










 どうして稚尋のマンションに弥生君がいるのかは、すぐに理解する事が出来た。






 弥生君は稚尋の家に居候しているのだ。





「ちょっ……放して」


 何となく状況がつかめてきた澪は、手探りで真っ暗な部屋の中の電気スイッチをさがした。




 段々……目も暗闇に慣れてきた。










 そしてスイッチを探していた手も。

















 パシッ



「何してるの? 澪さん」






 あっさりと弥生君によって静止させられてしまった。












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