【完結】─続─泣き虫姫のご主人様




 今さら大きな後悔の波に襲われた。




 もう引き返せないのは知ってるけど。







 雛子はすぐに表情を立て直し、澪へ優しい言葉をかけた。




「でも大丈夫だよ。雛は絶対に澪の味方だから! それに―……」




 そこまで言って、いきなり雛子が赤面した。



 それはもう、熟れて真っ赤になった苺みたいに。



 首まで真っ赤に。









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