【完結】─続─泣き虫姫のご主人様






 相変わらず、稚尋の突発的な行動にはついていけない。





 心臓に悪い……。


 うつろな稚尋の瞳があたしを捕らえた。





「お前こそ、隣の奴と随分仲がよかったじゃねーの?」




「え?」




 顔が、近い。




 隣の奴って……南君の事?


 確かに少しだけ話したけど……。





 仲がいいって訳じゃあ…………。





 だめ。



 どんな言い訳をしても。


 稚尋には敵わないんだから。







「そういうの、やくんだけど?」





 スッ。




 視界が真っ暗になった。














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