【完結】─続─泣き虫姫のご主人様





 カタンッ



 澪はおもむろにパイプ椅子から立ち上がり、真っ赤になっている雛子に近づいた。






「ねぇ雛? それって……恋したってこと?」



 別に不思議な事じゃない。


 失恋は恋で癒せって言うし。


 いい機会だとも思う。



 あたしが言うのもなんだけど。




「痛っ! ……み、み、澪ちゃん!?」




 あたしの言葉があまりにも衝撃的だったのか、雛は机の角に膝をぶつけ、思いきりあたしの方に振り返った。







 …………可愛い。


 やっぱり美少女雛子ちゃんは違うっ!






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