【完結】─続─泣き虫姫のご主人様




 自分の相談なんて関係なく、勝手に一人で盛り上がっていた。




「そうなの?」



 ジリッ



 あたしは更に雛との距離を詰める。




 雛子は澪に詰め寄られ、苦しいような表情を見せた。





 あたし……以外とSっ気あるのかも知れない。




「うーん。ひ、秘密だよ?」





「うん! 誰? あたしも協力したいよ」



 今まで散々協力してもらったんだもん。


 あたしも雛の力になりたいよ。




 それが一種の罪滅ぼしにでもなるのなら。









 コホンッ



 雛子は澪の耳元で、小さく囁いた。







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