【完結】─続─泣き虫姫のご主人様





「あ、ごめん……雛子ならいけると思うよ!」







 はしゃぐ澪を横に、雛子は首を横に振った。



「むーり」



「なんで?」





「だって澪ちゃん、気付いてないの?」




「へ? 何に?」








「はぁ〜……」


 雛子はため息を零し、手の平を額にあてた。







「澪ちゃん、本当に鈍いんだね?」



 悪かったわねっ!鈍くてっ


 しょうがないじゃん。


 そんなの………。









 次の雛子の言葉で、澪は本気で腰を抜かしそうになった。









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