【完結】─続─泣き虫姫のご主人様
「聖夜が好きなのは……澪ちゃんなんだよ?」
はい?
澪は一瞬止まったが、直ぐに首を横に振った。
「なっ……ないでしょ! だって、聖夜とはただの友達で……」
ないよ……ないない!
「わかってないなぁ……だって、誰から見てもそうじゃん」
あたしから見たら、そうじゃないし。
現実じゃないみたい。
ありえない……。
「マジ……なの?」
明らかに、動揺していた。
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