【完結】─続─泣き虫姫のご主人様







「やっ! どいてよ!」




「やだ」






 稚尋の右手があたしの瞳を覆った。






「じゃあ……ごめんなさいって言ってよ」




「ごめんなさい……」






 パッ



 言葉を発した瞬間、視界が一気に明るくなった。




 そこにいたのは何か不満そうな稚尋だった……。











「ちゃんと俺の瞳、見て」




 目眩がしそうだった……。









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