【完結】─続─泣き虫姫のご主人様





「何…ソレ」



 自然と涙は引いていた。






「弥生はね? まぁ言ってみれば稚尋と正反対の立場なんだけど……弥生は弥生で大変なんだよ」





 雛子は一呼吸置いて、また話し出す。



「稚尋は親からの育成放棄を受けてた訳でしょ? だったら。逆に弥生は親から必要以上の期待を受けてたんだよ」





 雛は第三者の立場から大きなため息を零した。










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