【完結】─続─泣き虫姫のご主人様







「羨ましかったんじゃないの? そうやって自由に生活してる稚尋が」




 弥生君も稚尋同様に、寂しさを抱え、飢えていた。







 全部の発端は稚尋達兄弟の母親だ。





 母親の身勝手な行動で、自身の息子達が苦しんでいるのに。












 そう考えるとなんだか胸が締め付けられるような思いで、澪は唇を噛み締めた。











 でも。




 まずは弥生君の闇を取り払ってあげなくちゃ。













 そう、澪は決心した。









< 97 / 256 >

この作品をシェア

pagetop