ヤンキー彼氏は世界一

君の笑顔

翌朝……。



目が覚めると

毛布がかかっていた。

きっと愛子さんがかけてくれたんだね。


窓を開けて

ふと気がついた。



そゆえばパパにマフラーあげるの忘れた!


ケーキも食べてない



まっいっかあ


一人でぶつぶつ言っていると……



「ああー!」


恋斗が急に叫び声をあげたからびっくりして恋斗に目をむけると



「プレゼント?」


「起きてたの?それクリスマスプレゼントだよ」




そう言うと





「やったあ~っいてて」


久しぶりに出した大声で喜んで
傷にひびいて痛がっていた。


「もう無理しないの。

ずっと寝たきりだったんだからまだ起きれないのよぉ!傷もなおってないんだからあ…」



「愛子さんいつの間に!!」


いつの間にか愛子さんが
部屋に来て

わたしにご飯を持ってきてくれた。


「あっ恋斗くん!おはよ
担当の看護師の愛子です。
よろしくね」


「愛ちゃん俺のご飯は?」



初めて愛子さんと話すのに恋斗は愛ちゃんと呼んでいた。



「恋斗くんはまだおもゆからだよ!ずっと点滴だったから胃をならさなきゃ」





「え~まずそっ」




「そんなこと言わないの!その後は
薬、これとこれ飲んでね!
飲んだらまた呼んで!」





「ええ~」



まるで親子みたいで面白っかった



起き上がれない恋斗に

食べさせてあげた。


「まっずっ」


文句を言いながらも
ペロリと食べた。


そして見るからに苦そうな薬を何度も飲んでいた



「にっが!飲んだから
頭撫でて!」








恋斗はすっかり
子供みたいに甘えん坊になっていた
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